2008年 日本建築学会賞(作品) 受賞作品
作品名 武蔵工業大学新建築学科棟#4
所在地 東京都世田谷区玉堤1-28-1
設計者名・所属
岩﨑堅一
武蔵工業大学/岩﨑建築研究室
建築概要
主要用途:大学(建築学科棟)
敷地面積:23,971.15㎡
建築面積: 1,384.42㎡
延床面積: 3,724.62㎡
設計主旨
〔歴史と共存しながらの更新〕
2004年に創立75周年を迎えた武蔵工業大学は、サクラセンター#14(体育館・食堂棟)、新図書館#9といった中核施設の再生を記念事業として段階 的に進めてきた。新建築学科棟#4の計画は、その記念事業を含む長期的なキャンパス全体構想のひとつに位置づけられる。解体した旧図書館の一部を再利用し て学科棟の機能に加え、敷地周囲の樹木も可能な限り残し、潜在する歴史の価値と共存を図り、新旧一体化した空間を計画した。
〔グランドギャラリー〕
新しい建築学科棟では、細分化された分野を横断するような交流をつくり出す「デザインスタジアム」というヴィジョンのもと、‘創作活動’を積極的にキャ ンパスに開いて見せることを意図した。その中心となるのがグランドギャラリー(製図室)である。授業・プレゼンテーション・講演会・パーティー等、可動パ ネルにより空間の構成を変化させ、機能を限定せずに様々なイベントが行われる。創作活動を喚起するための対話を重視したオープンスペースである。
〔境界壁のない研究スペース〕
フラットプレート構造を採用して地震力をコア部分に伝え、研究室フロアは柱のみで壁のない計画とした。従来の研究室単位の境界壁を取払うことで、連続し 一体感が生まれている。分野を超えて教員、学生、学内外のエキスパートが互いを刺激しあいながら専門性を磨く場を目指した。
3階ゼミコーナー
2階研究室
中2階大学院製図室
1階製図室
1階製図室可動式パネル