音源堂

女川町に人々が集うことのできる新しい形の寺院建築を計画する。
私は2011年以降、女川町でのボランティア活動を度々経験し、現在も復興工事に追われている女川町の様子を伺いに訪れている。毎回訪れるたびに、女川町には人の賑わいを感じる事が出来ない。その影響は、町の存続の危機となりつつあると私は考える。これらの現状より、この街には、町民が集い、コミュニティの中心となる場を作る事が、責務であると感じている。ボランティアに行く中で、私は女川町照源寺の住職さんに出会い 照源寺では町民のため、音楽会を中心とした、様々な催しを開催できるよう寺院内を無償で貸し出している試みを知った。実際に照源寺を訪れ、「地域の中心」と成りうる可能性をもっていると考え、女川町にとって賑わいを生む拠点となるような、新しい形の寺院建築をこの場に計画する。