大船渡市民文化会館・市立図書館/リアスホール
新居千秋教授が設計された「大船渡市民文化会館・市立図書館/リアスホール」(岩手県大船渡市)が、2009年度の日本建築家協会(JIA)日本建築大賞を受賞しました。
最終候補となった下記の7作品の中から、2010年2月6日(土) に建築家会館大ホールにおいて公開審査が行われ、日本建築家協会において本年を代表する作品として、「大船渡市民文化会館・市立図書館/リアスホール」が選定されました。
- 三重県立熊野古道センター 戸尾任宏〔(株)建築研究所〕/梅沢良三〔(株)梅沢建築構造研究所〕
- モード学園スパイラルタワーズ 若林 亮/右高博之〔(株)日建設計〕
- 福山市まなびの館ロ-ズコム(福山市中央図書館・福山市生涯学習プラザ) 江副敏史/喜多主税/萩森 薫〔(株)日建設計〕
- 大船渡市民文化会館・市立図書館/リアスホール 新居千秋〔(株)新居千秋都市建築設計〕
- 洗足の連結住棟 北山 恒〔architecture workshop〕
- 横須賀美術館 山本理顕〔(株)山本理顕設計工場〕
- 国際教養大学図書館棟 仙田 満〔(株)環境デザイン研究所〕/茂木 聡〔(株)コスモス設計〕
リアスホールは、リアス式海岸で有名な岩手県大船渡市に2008年11月に建てられた複合文化施設です。1100人収容のホールと図書館、マルチスペース、展示ギャラリーなどで構成されています。地元市民の声を反映させるため、約80回のワークショップを開いて意見を出し合いながら設計が進められて来ました。仮囲いに絵を描くプレイベントなどを実施し、建築の建てられていくプロセスが持つ「構築する力」で、市民の意識を参加から参画へと変容させることに成功しました。
リアスホールは日本建築大賞の他にも下記の賞を受賞しており、さらに現在選考中の賞が幾つかあります。
・AACA(日本建築美術工芸協会)賞優秀賞
・グッドデザイン賞
・照明普及賞優秀施設賞