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2013年度研究紹介

2013年度 卒業研究・修士研究

高経年賃貸共同住宅の改修履歴に関する研究
(独)UR 都市機構は現在、全国で約 76 万戸の賃貸住宅を管理しているが、昭和 40 年代以前に管理開始された住宅、すなわち築40 年以上のものが全体の約 38 万戸とほぼ半数を占めている。今後これらは団地別に建て替え・改善・集約などの方法で再編されていくことになっているが、多くの団地ではまだ当分の間住み続けられることが予想される。本研究は、高経年賃貸住宅の維持管理の履歴の状況を明らかにするため、主に専有部分を対象に分析を行った。

郊外戸建住宅団地の現状に関する研究 -湘南ライフタウン・高坂ニュータウンの現状及び課題分析-
都市圏近郊の戸建住宅団地は、高度経済成長期を中心に開発され、都市の発展に大きな役割を果たしてきたが、その多くは30年~50年程度経過し、現在は高齢化の進展や、建物の老朽化、空き家、空地の増加などの大きな変化を経験していると考えられる。これらの問題に取り組むには、まず住民と団地の現状を把握が重要であり、ここでは2つの郊外団地を対象に調査を行った。

 2000 年以降の木質化建築の現状に関する研究 

2000 年に建築基準法が性能規定化されて以降、建築の構造部材・非構造部材に様々なかたちで木材が使用される事例が増加した。その手法や部位は多岐にわたり、実験的なものも多く、構法として整理されていない状況にある。本研究は、多くの木質化建築の事例から木材の使用手法・傾向を整理・分析し、今後これらの構法を体系化していくために基礎的資料を作成することを目的とする。

 
写真計測を用いた鉄筋部材の寸法再現性に関する研究
施工現場では、2次元の写真による品質管理方法が用いられている。例えば鉄筋間隔では、定規をあてた写真等により確認しているが、この方法では後から寸法を計測できない。3次元写真計測の利点は、写真上の任意の点間距離を後から測れることにあり、品質管理の可能性が高まることが期待できる。ただし、さまざまな要因による誤差が発生するため、その実用化には困難が伴う。 本研究では、複雑な立体形状を持つ鉄筋の3次元写真計測による寸法再現性についての研究を行った。

 
戸建て住宅団地における水まわり設備機器の更新実態と使用年数(修士論文)
高経年のストック住宅の多くでは、リフォームや建替えなどにより住宅各部の性能・仕様の向上が図られており、特に劣化・陳腐化の激しい水まわり設備機器ではその可能性が高い。ただしその更新の実態は必ずしも明らかではない。本研究は、水まわり設備の更新実態を把握し、その使用年数を明らかにすることで、設備更新の適切な維持管理による住宅の長寿命化に資することを目的とする。

 
建築改修部位構法の現状とナレッジベース化に関する研究(修士論文) 
現在の建築改修に関する部位構法は、専門雑誌などで取り上げている紙媒体のものがほとんどであるが、更新性・公開性・発展性が低く、一方、その他の情報源の多くは個人の経験や知識に依存するなど限られた範囲のものしかない。改修構法の知識や情報を共有できる仕組みが必要である。ここでは、新しい建築改修構法を継続的に追加・更新することを目的に、多くの関係者が知識共有できるナレッジベースをインターネット上に公開・運用するための検討及び試作を行った。
 

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